辻井伸行さんを育てた、辻井いつ子さんの言葉

先日、仕事でピアニストの辻井伸行さんのお母様である辻井いつ子さんとお会いする機会がありました。

辻井さんと言えば盲目の天才ピアニストとして世界的な名声を得てらっしゃっていて、亡くなった母が好きだったので僕もよく辻井さんの音楽を聞いていました。

プロのピアニスト、しかも一流のピアニストになるには当然ながら凄まじい努力が必要で、お話をお聞きする前は恥ずかしながら「すごい英才教育をされたんだろうな」と漠然と思っていたのですが、辻井さんがおっしゃった一言がとても心に響きました。

 

“子どもをプロのピアニストにしたいという熱心な教育ママだったわけではなく、ただ単にピアノを弾いている時に彼がすごく笑顔だった。その笑顔をずっと見ていたかった”

 

 生まれてすぐに眼が見えないとわかって、そこから一流のピアニストとして成功されるまでの道のりは、もちろん僕なんかには全く想像もつかないほどの苦悩と苦労だったと思いますが、それでも、この気持ちは親としてすごくよくわかる気がしました。

 

親としては、何よりもまず子どもが笑顔でいてくれることが一番大事で、そしてその笑顔を守ってあげること、信じてあげることが親の務めなんじゃないかなと思います。

 「眼が見えない子には弦楽器の方が良いのではないか」と周囲からは言われたけど、伸行さんが好きなものをやらせてあげたいとピアノを選んだといういつ子さんのエピソードは、まさに親として子どもの可能性をいかに信じるかということの大事さをあらわしていると思います。

伸行さんの音楽に、いつ子さんの子育てのエピソードがライナーノーツ的に入っている書籍を出されたとのことです。音楽が素晴らしいのはもちろんですが、親としていかに子どもを信じて育てていくかという点でもとても感銘を受けました。クラシック好きでなくても、オススメです。いつ子さんが最初に伸行さんの才能を発見するエピソードなど、すごく面白いエピソードがたくさんありました。

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